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21.04.06
ブランド
千葉雄大氏ファンも必見!「ミキモト」公式インスタに市場拡大の方法を学ぶ
誰を相手に商売をおこなうか?ターゲットを定めることは、マーケティングの第一歩です。そしてターゲットは狭いほど良いというのが、近年の常識でした。
ところがここに来て目立っているのが「ターゲットを広げる」という動きです。このことはハイブランドの世界で目立つのですが、狙っているものは何なのか?ジュエリーブランド「ミキモト」を例に考えていきましょう。

ターゲットを絞ること=市場を絞ってしまうこと?!
ターゲットを絞るべき理由は、絞られていないメッセージは誰にも届かないからです。
大勢に漫然と「買って」と訴えかけるより、特定の誰かに向かって「買ってください!!」と訴えかけたほうが効果が上がるのは当然です。だからターゲットを絞って商品開発をおこないますし、SNSマーケティングでもターゲット向きのメディアや手法を選ぶのです。
しかしターゲットを絞ることの危険性も忘れてはいけません。
なぜなら、同時に市場も絞りかねないからです。ターゲットを絞ることで、商品やブランドが持つポテンシャルを削いでいるかもしれないのです。
男性市場への拡大を狙う老舗ブランド「ミキモト」
女性向きのジュエリーと思われがちなパールを、男性向きにもアピールし始めたのはミキモトです。コム・デ・ギャルソンとのコラボレーションによるメンズジュエリーの第2弾を発表したのは、今年の3月。スタッズや安全ピンをあしらったパールのネックレスは、エレガントであると同時に従来のパールが持つイメージを覆すものでした。
これで狙えるのは市場の拡大です。従来はレディースのコレクションしかなかったところに、メンズのものが加わるのですから、単純計算で市場は2倍!同時にミキモトが持つ、昔ながらのジュエリーブランドという保守的なイメージも打破することができます。
こんな動きをしているのはミキモトだけではありません。
ルイ・ヴィトンは藤原ヒロシやシュプリームといった、ストリート寄りの人物やブランドと、グッチはディズニーやドラえもんといった、キャラクターとコラボするなど、従来では考えられなかったような組み合わせがおこなわれています。
これらも従来の顧客とは異なる層へアピールしている好例、市場を広げていこうという意気込みの表れです。はたからは安泰に見える老舗ブランドでも、この貪欲さ!学ばなければなりません。
まとめ
ターゲットの拡大を、ミキモトは公式インスタグラムでも巧みに表現しています。
従来のフェミニンなイメージの投稿の間に入ってくる、モノトーンでハードな写真たち。コム・デ・ギャルソンとのコレクションは、グリッド投稿という手法を使い、プロフィール画面で大きく表示されインパクトがあります。
そのほかに、モデルとして起用されている、パールを身につけた千葉雄大氏の写真は、男性でもパールをカッコよく身につけられるというメッセージを感じますので、ぜひご覧ください。
紹介元:「ミキモト」公式インスタグラム(https://www.instagram.com/official_mikimoto)