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Marketing columnマーケティングコラム

20.11.03

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「中川政七商店」に学ぶ、マーケティングメディアの選び方

全国に50以上を展開する和雑貨のショップ「中川政七商店(なかがわまさしちしょうてん)」は、従来の日本の工芸品と一線を画するセンスで急成長を遂げました。そんな企業の例に漏れず、中川政七商店もECやSNSマーケティングにも秀でているのですが、その中心に据えられているのは意外なメディアです。

 

享保元年創業の老舗がSPAへと業態転換し急成長

中川政七商店は単なるショップではなく、商品を企画してメーカーに製造を委託するSPAです。ルーツは創業1716年というサラシ問屋、織物の製造を経て2008年に現在の業態へと大転換を果たしました。この際に先代の社長が掲げた「日本の工芸を元気にする」というビジョンに賛同した企業と共に、ユニークな商品を生み出し続けています。

現代に急成長を遂げた企業らしく中川政七商店のECサイトにも、公式インスタグラムやツイッター、LINEへ誘導するお馴染みのアイコンが並んでいます。しかし、そこには見慣れないものも一つ。「メールマガジン」の登録をうながすアイコンもあるのです。

メルマガ!SNSがマーケティングの主役となって以来、懐かしさすら感じさせる言葉です。しかし中川政七商店はメルマガに力を入れており内容も充実。新商品やセール情報だけでなく、デザイナーの思いやモノづくりを支える職人さんの声、スタッフさんのおすすめグッズ紹介など、充実した内容のものを週に3回も送付しています。

 

なぜこの時代に、中川政七商店はメルマガなのか?

やたらとくる、重要なメールが紛れてしまう、内容がない。これらは多くの方が持つメルマガのイメージでしょう。しかし、あえて中川政七商店はマーケティングの主力としてメルマガを選びました。なぜなら、メルマガにマイナスのイメージを持ちながらも登録してくれた方だけがターゲットになるからです。

つまりショップやブランドに対するロイヤリティが高い顧客こそ、メルマガの登録者と考えているからです。「顧客がブランドに好意を持って『あなたたちの情報が引き続きほしいです』という意思表示があって、初めて関係性が生まれるのがメルマガだ」とは、現社長・緒方恵さんの言葉です。

中川政七商店ではメルマガと同内容のLINEを送付しているのですが、その一方で各店舗からは独自コンテンツも発信。顧客のロイヤリティをより高める作戦にも出ています。 

 

まとめ

この事例で参考になるのは、数あるメディアは自社の顧客像にあわせて選ぶべきということです。もしくは理想とする顧客像にあわせて、運営すべきということです。

コストがかからないとか流行りだからという理由で、SNSをマーケティングの手段に選ぶのも良いでしょう。しかしその向こうに、どんな人たちがいるのかについては十分に意識すべきでしょう。メルマガやチラシ、DMといった役割を終えたとされるメディアにも、見るべきところはまだまだあるかもしれません。

そしてこの考え方は、SNSマーケティングでも忘れてはいけないものでもあるのです。

 

参照元:「中川政七商店」公式ECサイト(https://www.nakagawa-masashichi.jp/shop/default.aspx)、公式LINE(https://www.nakagawa-masashichi.jp/shop/pages/sns_list.aspx

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