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Marketing columnマーケティングコラム

21.06.08

マーケティング全般

「永平寺だるまぷりん」に学ぶ!VI、BIの入り口はパッケージ

「工夫されたパッケージ、UGCの発生、大ヒット」という事例について、しばらく取り上げてきましたが、今回は少しローカルな事例をお話しします。
福井県を代表する観光名所、曹洞宗大本山・永平寺の門前に、貨物コンテナを利用した小さなお店ができました。「永平寺だるまぷりん」は今年の春のオープン以来、これといって宣伝をしている様子もないのに、並べられるプリンが完売する日々が続いています。
 

「単においしいだけ」では、ヒット商品は生まれない?!

現在のラインナップはプレーン、抹茶、いちごの3種類。
地元産の素材にこだわり、一つ一つ手作りされるプリンは、とてもスムーズな食感で、口に入れる端からとろけていくかのようです。
とはいえ単においしいだけのプリンなら、他にもショップは多いもの。永平寺だるまぷりんがヒットしている理由は、他に負うところも大きいと思われるのです。

たとえば上の写真にもある、ダルマさんをコミカライズした容器。愛嬌はSNSにアップしたくなるほどで、現在インスタグラムには多数の「#だるまぷりん」付の投稿が見られます。中身によって表情が変わるのも楽しいところですし、食べ終わっても何かに再利用できそう。大切に取っておきたくなりますね。

パッケージではありません。プリンとダルマさんが掛け合わされたキャラクター「ダルプリ男爵」やロゴマークも印象に残りますし、ショーケースや紙袋、リーフレットはプリンをイメージした黄色でまとめられています。つまりパッケージやキャラクターなど、VI(ビジュアル・アイデンティティ)やBI(ブランド・アイデンティティ)に優れているのです。
 

パッケージに付加されるユニークなアイデアたち

加えてパッケージには、ユニークなアイデアが盛り込まれています。
フタに貼られた小さなシールには、QRコードが印刷されているのですが、これは読み込むと「おみくじ」が引ける仕組み。プレミア「超大吉」がでると、プリンを1個もらえます。

また運が良いと目にすることができるのは、フタの裏側に貼られた「ダルプリ男爵シール」。金なら1枚、銀なら5枚集めると、永平寺だるまぷりんオリジナルのノベルティがもらえます。
これらのアイデアの素晴らしさは、別段コストがかかっているようには思えないところです。しかし話題性はありますし、キャッチフレーズとなっている「日本一縁起が良いプリン」のイメージを強化しています。

まとめ

前回までお話ししたのは、巨大企業のアサヒビールとサントリーの事例でしたから、リアリティに欠けると感じている方も多かったことでしょう。しかし、今回の永平寺だるまぷりんは小さな企業の事例。ほとんどがご担当者のアイデアによるといいますから「工夫されたパッケージ~UGCの発生」は、小回りが利く企業にこそ向くマーケティング手法かも知れません。

またQRコードの活用など、ユニークなアイデアも学びたいもの。今夏から永平寺だるまぷりんは、全国を対象に通販も始めるといいますから、楽しみにしたいと思います。

参照元:永平寺だるまぷりん公式HP(https://daruma-pudding.com/)、「#だるまぷりん」付き投稿一覧(https://www.instagram.com/explore/tags/だるまぷりん/

tel0534721651受付時間:9:00から18:00(土日祝休)

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