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22.04.05
観光
「オーストラリア」に学ぶ!あえて「アピールしない」という選択
「コロナ禍が終息したら行きたい国は?」という質問に、相変わらずの強さを見せるのはオーストラリアです。理由はいうまでもなく豊かな自然!エアーズロック、グレートバリアリーフ、美しい写真は旅情をかきたてるのに十分、カンガルーやコアラなど、珍しく愛らしい動物たちも大きな魅力となっています……でも、本当にそれだけ?なのでしょうか。
公式Instagramアカウントのフォロワーは500万人超
オーストラリア政府観光局の発表によると、公式Instagramアカウントのフォロワー数が昨年夏に500万人を突破したとか。オーストラリアでの投稿に推奨している「#seeaustralia」の使用も570万を上回るといいますから「唯一無二の観光立国」と自称するのに恥じないものとなっています。
そんな公式Instagramに投稿されているのは、雄大な自然やカワイイ動物たちなのですが、ここで浮かぶのは「本当にそれだけなの?」という疑問です。
「ない」のではなく「しない」という選択
たとえばシドニーやメルボルンは人口500万人の大都会、近代的な都市や建築、美術など自然・動物以外にもセールスポイントは多々あるでしょう。アピールすることで、さらなる観光客を呼び込むこともできるはずです。にもかかわらず、オーストラリアは「しない」のです。
ここで気が付くのはアピールするものを、あえて絞っているのではないか?ということです。近代的な都市ではなく、オーストラリアと聞いて誰もがイメージする通りのものを、あえてInstagramに投稿することで、ぶれることなくイメージの強化を狙い、観光客を誘致しているのです。
同じような戦略を取っている住宅メーカーに、福岡に本拠地を置く「エコワークス株式会社」があります。どんな会社かというと、言葉で説明するより公式Instagramを見てもらうのが早いはず。天然木による家造りをおこなっており、フォロワー数は大手住宅メーカーも真っ青になる12万人超!大人気のアカウントとなっています。
エコワークスがおこなっているのは、天然木以外のアピールを「しない」という選択です。メリットはぶれない訴求をすることで、見る方のイメージを強化できること。木の家=エコワークスというイメージ付けに、自然・動物=オーストラリア同様に成功しているのです。
まとめ
こだわりの家を建てているなら、あれもこれもとセールスポイントがあるのは当然です。しかし、すべてをアピールするのはいかがなものか。理由は伝わるイメージが分散し、散漫なものになりかねないからです。
そこでオーストラリアやエコワークスにならって、SNSマーケティングでは同一イメージを打ち出し続けましょう。「〇〇といえば=〇〇社」という形ができてしまえばしめたものです。
参照元:「オーストラリア政府観光局」公式Instagramアカウント(https://www.instagram.com/australia/)「エコワークス株式会社」公式Instagramアカウント(https://www.instagram.com/ecoworks_official/)