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22.08.30
観光
「太田記念美術館」に学ぶ!お堅いツイートがトレンドに?!
シャープ、タニタ、キングジム……お堅いイメージにそぐわない、ゆるいツイートで支持を得るのが、長らく企業Twitterアカウントの必勝パターンでした。しかし、このパターンは実践しにくいのも事実。担当者すべてが気の利いたツイートをできるわけではありませんし、ツイートが企業の利益に直結しているかも不透明です。

お堅い美術館のお堅いツイート
一方でお堅いツイートを繰り返すことで、人気となったアカウントがあります。
それは原宿にある「太田記念美術館」浮世絵を専門に展示するというニッチさにもかかわらず、獲得しているフォロワーは17万8,000人!国内最多のフォロワーを持つ「国立新美術館」が29万5,000人ですから、この数の多さがわかってもらえるはずです。
ツイートされる内容は、主に展示作品についてです。
作品のアップとともに鑑賞ポイントが短文で述べられていたり、企画展を解説した動画へのリンクが張られていたりとスタイルは色々ですが、専門的な知識を持つ学芸員が、展示作品や企画展を紹介するという堅さ変わりません。
参考にしやすい「勉強になる」ツイート
人気の企業アカウントのように、ゆるさや担当者の個性を出すことはないにもかかわらず、太田記念美術館の公式Twitterが人気となっている理由は「勉強になる」からです。
勉強することでのメリットは、いうまでもなく浮世絵を楽しめるようになること。少し前の庶民が楽しんでいたものですから、浮世絵は本来、現代美術のように小難しいものではないはず。何かのきっかけで、楽しめるもののはずなのです。
とはいえ専門書を読むのは骨が折れる……そんなニーズに、太田記念美術館のツイートはマッチしたのでしょう。
そんな太田記念美術館のツイートのスタイルは、多くの企業にとっても実践しやすいものです。企業SNSを担当している以上は、何らかの専門家(プロ)なのですから、太田記念美術館にならって専門的なツイートを行えばいいのです。
家づくりのヒントを求めている方なら、工務店や住宅メーカーの専門的なツイートは勉強になることでしょう。
まとめ
太田記念美術館と同様に、お堅いツイートを繰り返しているのは「森美術館」。ご担当は「シェアする美術」という著書もある洞田貫氏です。SNSを活用する目的はバズらせることではなく、来館者を増やすことだとして「属人性を極力減らし、おもしろい投稿は狙わない」をアカウント運営のポリシーとしています。
結果、森美術館が集めたフォロワーは20万4,000人、ゆるいツイートからお堅いツイートへ、トレンドは移りつつあるのかもしれませんね。
参照元:「太田記念美術館」公式Twitter(https://twitter.com/ukiyoeota )