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Marketing columnマーケティングコラム

24.06.12

LINE

LINE公式アカウントの基本機能と運用方法・人気の外部連携サービスも紹介

LINE公式アカウントは、LINEヤフー株式会社が提供する、ビジネス向けのサービスです。

今、集客のために導入する企業や店舗はどんどん増えています。

この記事では、LINE公式アカウントの導入を検討している方に向けて、基本的な機能と運用方法を簡単に紹介しています。

伊藤 翔平

ディレクター

伊藤 翔平

クライアントに寄り添ったヒアリングで課題を抽出し、論理的に解決策を提案・実行していくことが強み。元商社営業としての経験から、多くのステイクホルダーの取りまとめを得意としている。過去に新大陸のグループ会社の代表を務め、LINEを使ったサービスを創出した。そのサービスは業界を問わず現在も展開中。ブランディング設計・広告集客からコンバージョン獲得までの全体動線設計が強み。

  

全国600社以上の工務店・ハウスメーカー・住宅会社様の「Webでの集客アップ」のお手伝いをしている株式会社新大陸が執筆しています。

  

LINE公式アカウントの運用は難しい?

LINE公式アカウント(以下、文中では公式LINE)の運用を始めたいけれど、難しそうと思っていませんか。

確かに公式LINEの運用には、定期的な情報配信や分析データを元に改善をし続けていくことなど、地道な作業が必要になります。誰でも始めた瞬間に集客が可能になる! という魔法のようなツールでもありません。

しかし公式LINEの各機能の使い方自体は難しいものではありません。ポイントを押さえて運用していくことで、公式LINEは確実に集客に繋げていくことができるツールです。

 

企業がLINE公式アカウントを運用する理由

今、様々な業種の企業が公式LINEを運用しています。なぜ企業は公式LINEを始めるのでしょうか。

それにはいくつかの理由があります。

 

理由① 日本一のアクティブユーザー数を誇るSNS

LINEのアクティブユーザー数は9600万人(2023年12月末時点)。日本一のユーザー数を誇るSNSです。若い層だけではなくて、幅広い年代の方に利用されています。

ほとんどの人のスマートフォンに既にダウンロードされているため、QRコードを読み込むだけで、企業や店舗の公式LINEを追加できます。手間がかからず、ちょっと気になる、といっただけでも友だち追加してもらいやすいのです。

 

理由② 通知が分かりやすく、開封率が高い

LINEはメッセージが送られてくるとポップアップが表示され、未読の場合は未読であることが分かるようになっています。

そのため「メッセージが送られてきた」ことが目立ちますし、開封するのもタップやクリックをするだけなので開封しやすいのです。

さらに、LINEはユーザーが1日に何度も知り合いとメッセージをやり取りするために使われるため、LINEアプリが開かれる頻度も高いです。そのため、送ってすぐ、もしくは短い時間内でメッセージを読んでもらえる確率も高くなります。

 

理由③ 1対1のコミュニケーションで関係性を深められる

LINEは多くのユーザーが、知り合いと個別のやり取りを行うために使っているSNSです。

FacebookやInstagram、Twitterなどにもダイレクトメッセージ機能があるため個別のやり取りができますが、公式LINEほどの機能はついていません。

メッセージ配信やクーポン、ショップカードなど様々な機能と組み合わせて個別のやり取りをすることができるので、ユーザーとの関係性を深めていくことに効果的なのです。

 

LINE公式アカウントの基本的な仕組みや機能

公式LINEには様々な機能があります。どれをどう使えば使えばいいのか分からない! と思うかもしれませんが、ひとつひとつできることはシンプルです。

公式LINEの基本的な仕組みや機能を簡単にご紹介していきます。

 

LINE公式アカウントのプランは3種類

公式LINEには、無料のものを含めて3つのプランがあります。プランごとの違いは以下の表の通りです。

コミュニケーションプランライトプランスタンダードプラン
月額固定費(税別)0円5,000円15,000円
無料メッセージ通数(月)200通5,000通30,000通
追加メッセージ料金(税別)不可不可~3円/通*

*追加メッセージの単価は配信数によって変わります。

 

公式LINEは、無料で全ての集客用ツールを利用することが可能です。
まずはどんなものなのか試してみたいという場合でも、気軽に始めることができます。

無料プランでも有料プランでも、使えるツールに制限はありません。
変わるのは、送信可能なメッセージ通数です。

どのプランが適切なのかわからないという場合は、まずは無料ではじめてみて、必要に応じてプランを切り替えていきましょう。

 

メッセージ配信

公式LINEでは、友だちになったユーザーに一斉送信でメッセージを送ることができます。プランごとに上限が決まっているメッセージ通数とは、このメッセージ配信で送ることができる数です。

友だち全員に同じメッセージを送ることもできますし、セグメント配信といって、ユーザーの属性ごとに分けてメッセージを送ることもできます。

例えば、東京に住んでいる人だけに送る、一度でもお店に来たことがある人だけに送る、といったようにです。

一度でも友だちの側から公式LINEにメッセージを送ってもらったことがあれば、メッセージ配信とは別に、1対1でやりとりができるチャット機能も使うことができます。

 

応答メッセージ

自動応答メッセージは、ユーザーからの問い合わせにあらかじめ設定しておいたメッセージが自動で返信される機能です。

特定のワードが含まれているメッセージにはこのメッセージを返す、というように設定できるため、簡単な問い合わせには即時対応することが可能です。

例えば、あいさつメッセージで
「”クーポン”とメッセージを送っていただければ、最新のクーポンをお送りします」といったメッセージを送っておいて、自動応答メッセージに最新のクーポンを更新しておくようにすれば、ユーザーとのやりとりのきっかけにもなります。

自動応答メッセージの設定は、企業や店舗側の労力削減になるだけでなく、ユーザーの待つストレスも減らせるため、顧客満足度の向上、機会損失の防止になります。

元々の機能ではありませんが、AIチャットボットを導入すれば、もっと柔軟で細かな応答メッセージを設定することも可能です。

様々な機能を使って友だち登録してくれたユーザーとコミュニケーションをとり、信頼関係を作っていきましょう。

 

リッチメニュー

企業や店舗の公式LINEを見ると、トーク画面の下部に、クーポンや問い合わせ、会員証などの項目が固定されている部分がありませんか。それがリッチメニューです。

リッチメニューは最大6項目まで設定できます。
問い合わせ先やメニュー、商品の写真や予約フォーム、ホームページへのリンクなど、ユーザーに特に知っていてほしい情報を選んで載せましょう。

ユーザーが知りたい情報がまとまって表示されることで、問い合わせや予約数増加に繋がります。

 

リッチメニューの設定は、公式LINEの管理画面でできます。
ログインしたら、ホーム>トークルーム管理>リッチメニューを選択してください。
「リッチメニューを作成」というボタンが表示されるのでそこをクリックして、設定していきます。
リッチメニューのアイコンには、画像を設定できます。

画像がなくても作成できますが、訴求力を高めるために設定することをおすすめします。

 

ショップカード

ショップカードは、公式LINEのアプリ内で作成できるポイントカードです。ユーザーがポイント付与用のQRコードを読み込むと、アプリのショップカードにポイントが付与されます。

貯まったポイントは、特典チケットに交換することが可能です。

特典チケットを付与できるポイントのゴールは、1ポイントから50ポイントまで自由に設定できます。

ショップカードの使用状況を分析できるようにもなっていて、

・発行済みカードの数

・付与したポイントの合計

・発行済み特典チケット

・使用率

を確認できます。

例えば、発行済みカードの数に対して発行済みの特典チケットの枚数が極端に少なければ、ゴールまでの設定ポイントが多すぎるということになります。

ショップカードは継続的な来店を促すきっかけになりますが、なかなか特典がもらえないということでは効果は十分に発揮されません。

その場合はゴールまでのポイント数を減らすなど、調整をしていきましょう。

 

クーポン

クーポンは、「対象の商品1品プレゼント」や「はじめてご利用の方100円引き」など自由に設定することが可能です。

友だち追加の特典として設定することで、友だちの数を増やす際にも効果を発揮します。

また、クーポンの設定画面で「LINEサービスに掲載」という項目を「掲載する」に設定すると、LINEの関連サービスにクーポンを掲載できるようにもなります。

 

データ分析

LINE公式アカウントは、運用が効果的かどうか、レポート機能を使って分析することができます。

・友だちがどれだけ増えたか

・ブロックされた数

・ユーザーがどこから友だち追加したか

・友だちの属性(性別や住んでいる地域など)

・リッチメニューでどの項目がどれくらいクリックされたか

などです。

レポート機能を使えば、どの施策が効果的だったのか、改善が必要な項目は何かを分析することができます。

公式アカウントの運用をより効果的なものにするために、上手に活用していきましょう。

 

企業のLINE公式アカウントの運用を成功に導く基本的な考え方

ただ公式LINEを開設しただけでは集客は成功しません。効果的に運用していくためには大切な考え方があるのです。公式LINEの運用を成功させるために必要な、基本的な考え方をご紹介します。

 

チャットやメッセージ配信を通じて顧客との距離を縮めることができる

公式LINEの強みは、1対1のコミュニケーションに強いことです。

ユーザーの属性ごとにセグメントして、「あなただけに送るメッセージ」というような特別感のあるメッセージを送ることでユーザーとの距離を縮めることもできますし、ユーザーはチャット機能を使えば問い合わせフォームよりも気軽に企業や店舗へ質問をすることができます。

友だちを獲得するだけで終わらず、継続的なコミュニケーションをとって、顧客との関係性を育てていきましょう。

 

クーポンやショップカードの配信によって来店・購入を促せる

ユーザーが公式LINEを友だち追加するのは、メリットがあるからです。分かりやすいメリットの一つはクーポンやショップカードです。

公式LINEでは、無料で簡単にクーポンやショップカードを作成することができます。
クーポンは友だち追加の特典として使う他に、定期的に発行することが大切です。
ショップカードは、何ポイント貯まったら特典と交換できるかのゴールも自由に設定することができます。

発行数に対する利用数、景品交換数も見ることができるので、効果的にショップカードを運用できているか定期的にチェックしましょう。

発行数に対して利用数が極端に少なかったり、景品交換数が少なかったりしたら、ポイントの付与条件やゴールの設定が厳しすぎるのかもしれません。

公式LINEではアンケートを作ることもできるので、どんなクーポンや来店特典があったらいいか、ユーザーのニーズを集めて改善していくことも一つの方法です。

 

限定情報や先行発表などを通じてLINE公式アカウントの価値を高めることが出来る

公式LINEをうまく運用していくためには「公式LINEを追加しておくといいことがある」とユーザーに感じ続けてもらうことが大切です。公式LINEは追加するのも簡単ですが、ブロックするのも簡単だからです。

公式LINEに登録している人だけに限定情報を配信したり新商品や新サービスの先行発表をすることで、アカウントの価値を高めることができます。

InstagramやFacebook、Twitterなど、集客に利用できるSNSは多くありますが、複数の媒体を運用している場合はそこで「公式LINEで最新情報を配信中」というように宣伝するのも効果的です。

 

公式LINEアカウント運用に便利な外部サービス5選

公式LINEには、連携できる便利な外部サービスもあります。

これらのサービスの運営会社はLINEヤフー株式会社ではありませんが、APIという異なるアプリケーション同士をつなぐ仕組みを使うことで、公式LINE単体ではできない様々な機能を追加することができます。

代表的なサービスを5つご紹介するので、参考にしてください。

 

L Message(エルメ)

L Message(エルメ)は、株式会社ミショナが提供するマーケティングツールです。

初期費用、月額費用0円から利用できるのが魅力で、人気の機能は以下の3つです。

フォーム作成機能……アンケートフォームが作成でき、Googleスプレッドシートへの自動連携や各種申込フォーム、コラム記事としても活用可能です。

カレンダー予約機能……受付予約をLINEで自動化し、日程調整をスムーズに行うことができるようになります。リマインド配信やGoogleカレンダー連携も可能。

商品販売&決済連携機能……LINE内で商品販売から決済まで一貫した仕組み構築が可能になります。誰が購入したのかを特定して、追跡・関連する新たな商品の提案などができるように。

 

Lステップ

Lステップは、株式会社Maneqlが提供するマーケティングツールです。

Lステップで有名な機能は、シナリオ配信機能です。今まで手動で行っていたメッセージ配信を、自動で行えるようになります。利用料金は月額2,980円(税込み)から。

例えば、オンライン広告から友だち登録したユーザーにはオンラインショップの案内を、店舗のQRコードから友だち登録したユーザーには来店時に使えるクーポンを配信するといった設定が可能です。

その後も、ユーザーの行動によって適切なメッセージを送り分けることができます。

公式LINEに元々備わっている分析機能よりも細かい顧客情報の収集が可能で、反応率の高いユーザーをセグメントして配信する機能もついています。

 

KUZEN(クウゼン)

KUZEN(クウゼン)は、株式会社KUZENが提供している、集客と顧客のファン化を目的としたLINEの拡張ツールです。また、KUZENはLINEヤフー株式会社公認の「LINEテクノロジーパートナー」に認定されていて、信頼度はお墨付きです。

KUZENは公式LINEの設計から運用改善・代行までをトータルサポートしてくれます。そして、ノーコードでAIチャットボットによる問い合わせの自動化ができるサービスも展開。コードが打てなくても、自動応答用のシナリオを作成することが可能です。

料金プランはホームページ上には載っていないので、詳しくは問い合わせをする必要があります。

 

MicoCloud

MicoCloudは、Micoworks株式会社が提供するLINEを最大限効果的に活用できるCRM(顧客管理システム)です。

「LINEのビジネス運用」をテーマに設計されたシステムで、LINEを効果的に活用して顧客情報の収集や営業活動に役立てることを目的としています。

顧客ごとのメッセージの開封率やクリック率の確認、流入経路など高度な分析を行い、各ユーザーに適切なメッセージ配信をすることが可能です。

予約や決済などもLINE内で全て完結させることができる機能がついていて、機会損失を防ぎます。

このサービスも、価格はホームページから問い合わせる必要があります。

 

DMMチャットブーストCV

DMMチャットブーストCVは、株式会社DMM Boostの提供する、完全成果報酬型の公式LINE運用サービスです。

初期費用、運用費用が完全に無料で、CV(コンバージョン)獲得分のみ請求されるためノーリスクで導入することができます。

企業サイトからユーザーが離脱しそうになった際にポップアップを表示して公式LINEに誘導することで、顧客との継続的な接点を構築。さらに自動のチャットボットでユーザーに合った情報を届け、購買意欲を高めていきます。

 

 

まとめ

公式LINEには様々な機能がついています。充実しすぎていて何から使えばいいのか分からない……と混乱してしまうかもしれませんが、一つ一つの機能はとてもシンプル。

地道に運用していくことで集客や売上アップに繋げることが可能です。

また、公式LINEに連携できる様々な外部サービスもあります。

料金システムや特徴がそれぞれ異なるので、利用する場合はどのサービスが自社に合っているのか、比較してみてください。

 

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最後までご覧になっていただき、ありがとうございました。

 

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