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Marketing columnマーケティングコラム

25.12.01

マーケティングコラム

株式会社メリル代表 中島代表による社内勉強会を受講しました

社内におけるSEOの知見の底上げを目的に、今回は、株式会社メリル(https://meril.co.jp/)代表取締役 “なかじ”さんこと、中島大介代表取締役を講師にお招きし、SEO勉強会を実施して頂きました。

中島代表は、YouTubeチャンネル「ウェブ職TV」(https://www.youtube.com/@webshokutv) の運営者としても知られており、SEO・オウンドメディア運営・AI活用についての動画を楽しく、わかりやすく配信されています。

実際に勉強会を受講し、今後のマーケティング戦略を考える上で極めて重要な示唆に富んだ内容でしたため、以下に受講を通じて得られた学びと感想をまとめさせていただきます。

1. 小手先のテクニックから「ユーザーファースト」への意識改革

一昔前のSEOでは、「キーワードを文中に詰め込む」「被リンクを大量に集める」といったテクニックだけで上位表示を狙える時代がありました。

しかし、その結果として、ユーザーが本当に知りたい情報にたどり着きにくい状況が生まれていました。

時代は流れ、Googleのアルゴリズムは格段に進化しました。

現在では、かつてのような小手先の技術(キーワードの羅列など)は全く通用しません。

今、SEO対策において最も重視すべきは、検索ユーザーに対する「コンテンツの質」です。

SEOやMEO、AIO(AI Overview)の重要性が叫ばれる中、私たちはつい「どうすれば順位が上がるか」「どのキーワードが良いか」といったテクニック論に終始し、本質を見失いがちです。

しかし重要なのは、適切なキーワードを選定し、ユーザーの意図やニーズを深く解釈した上で、徹底的にそれに応えるコンテンツを提供することです。

基本に立ち返り、SEOの本質を再確認できる貴重な機会となりました。

2.エンティティの重要性

本セミナーで特に印象的だったのが「エンティティ(実体)」という概念です。

検索エンジンは進化しており、単なる文字列の一致ではなく、「Apple」が「りんご」なのか「企業」なのかを識別するように、言葉の意味や実体を理解する「セマンティック検索」を行っています。

個人ブログよりも企業サイトが強い理由は、この「エンティティとしての確立(信頼性や実在性)」にあります。

「小手先のテクニックより本質」という言葉の裏には、実業における信頼性、広報活動による指名検索の増加、そしてネット上での評判形成(ナレッジグラフの強化)こそが、最強のSEO対策になるということを改めて再確認し、例え地道な活動であっても、その全てがSEO対策に繋がっていくことを実感しました。

3. 生成AI時代の新常識「LLMO」とは

講座の後半では、生成AIの普及に伴う検索行動の変化と、それに適応するためのLLMO(Large Language Model Optimization)について解説いただきました。

ユーザーの検索行動が「検索エンジンでの情報収集」から「AIチャットボットへの相談・回答要求」へとシフトする中、我々が目指すべきゴールも「クリック数」から「引用数(サイテーション)」へと変化していくことが予想されます。

SEOとLLMOは、基本的な評価軸(信頼性など)は共通していますが 、評価単位が「ページ単位」から「パッセージ(文章)単位」へ変わるという点は大きな気づきでした。

そのため、AIが学習しやすい構造化データ(テクニカルSEO)の実装や、質問に対して簡潔で信頼できる回答を用意することの重要性を学びました。

総括

AI技術の進化スピードは凄まじいものがあります。

しかし、SEOであれLLMOであれ、「ユーザーに価値ある情報を届ける」という本質は変わりません 。

変化を恐れるのではなく、本質を見失わずに実行し、継続すること。

そうすることでWeb上の資産は着実に蓄積され、企業のブランディングや問い合わせの獲得につながっていきます。

今回の勉強会は、単なるノウハウの共有にとどまらず、これからのデジタルマーケティングの在り方を問う、非常に密度の濃い時間でした。

貴重な機会をいただき、ありがとうございました。