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22.09.29
マーケティング全般
No.1表示広告の効果は減少傾向に
2022年8月、マクロミルは「No.1」「ランキング1位」「業界トップ」などのNo.1表示広告に関する消費者意識を調査の結果を発表しました。
No.1表示広告は不快感を抱く可能性もあり
No.1表示広告の見聞きについては「週に何度も」が37.3%、「月に数回」が31.0%という結果に。
またNo.1表示広告の印象については「好感を持つことが多い」が15.2%、「好感を持つこともあれば、不快感を持つこともある」が54.8%、「不快感を持つことが多い」が12.7%という結果となっていることから、No.1表示広告が不快感を与えてしまう可能性もあると考えることができます。
No.1表示広告の信頼度は減少傾向に
No.1表示広告について2019年と比較した調査では、「興味を持つ」「好感が持てる」「信頼できる」「買いたくなる」が3年で微減。消費者はNo.1表示広告をより慎重に判断するようになっているようです。
「人気がある」or「信ぴょう性に欠ける」
No.1表示広告を好印象と悪印象に分けて尋ねた調査では、好印象は「人気がある」「流行っている」「期待できそう」「勢いがある」「宣伝が上手い」となり、悪印象は「うさんくさい」「信ぴょう性に欠ける」「押し付けがましい」「売り込まれているように感じる」「企業の自己満足」という結果になりました。
特に「うさんくさい」「信ぴょう性に欠ける」という悪印象は4割近くとなっているため、安易なNo.1表示広告は信頼度の低下を招いてしまう可能性も考えられます。
No.1表示広告は60代への影響が低下
No.1表示広告の影響について年代別に2019年と比較した調査では、60代の「かなり影響する」が5.8%から1.8%に、「やや影響する」が32.7%から26.1%と大幅に減少する結果となりました。
10代〜40代の変化と比べて高齢になるほどNo.1表示広告の影響が低下しているものと考えられます。
消費者の考え方は「事実に基づくべき」79.9%
No.1表示広告に対する消費者の考え方に関する調査では「広告が増えたと感じる」が54.7%と過半数を占めた上で、「事実に基づくべきだ」が79.9%とNo.1表示広告を行う側の姿勢を問う回答が上位となりました。
まとめ
No.1表示広告は「消費者へのアピールに最適だ」と考える人は35.5%ほどあるため、No.1表示広告がNGというわけではありませんが、年代によっては信頼度を下げてしまう可能性も考えれます。
最近のNo.1表示広告は恣意的な調査による作り上げられた「No.1」が問題になっているため、No.1を謳う際はその根拠も含めた誠実な告知を行いたいところです。
参照元:マクロミル(https://www.macromill.com/press/release/20220824.html)