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Marketing columnマーケティングコラム

20.12.29

観光

オンライン初詣の新しい動きに学ぶ、変化する時代の生き抜き方

忙しい年の瀬ですが、皆様はコロナ禍の下、どのようにお過ごしでしょうか。今年は色々なものが様変わりしましたから、年末年始の過ごし方も例年通りとはいかず、戸惑っている方も多いはずです。たとえば、初詣を今年は見送ろうと考えている方も、いらっしゃるのではないでしょうか。

そんな動きに危機感を持っているのでしょう。今年は様々な寺社仏閣がオンライン初詣・バーチャル参拝を企画しており、それはそれで面白いのです。しかしそれだけでは、寺社側にとって実入りにはならないのです。

 

ライブ配信の投げ銭システムでお賽銭を募る

一方で、オンライン初詣のマネタイズに乗り出したところも見られます。たとえば、大阪市(株)和空プロジェクトの「毘沙門天オンライン初詣2021」です。和空プロジェクトとは寺社を対象にしたコンサルティング会社なのですが、今回は(社)全国寺社観光協会と組みオンライン初詣を企画したのです。

具体的には新年を迎えた瞬間から、大阪府高槻市・神峯山寺の本堂や初護摩祈願の様子がライブ配信されるというものですが、面白いのはライブ配信の「投げ銭システム」を利用することで、お賽銭が実際にできるところです。

他にも、チケットぴあなどで販売されている「お札付き限定オンライン参拝視聴券」を購入すれば、祈祷済みのお札が後日郵送される仕組みになっています。

 

オンラインイベントに参加してグッズ販売

縁結びの神様として知られる福岡市・鳥飼八幡宮は、(株)ザッパラスとオンライン初詣で手を結びました。ザッパラスとは占いコンテンツのオンライン販売で、年間50億円近くを売上げている会社なのですが、新年4日よりオンラインイベント「占いフェス ONLINE 2021 NEW YEAR」を開催。鳥飼八幡宮は特設サイトに出店する形をとりました。

こちらでできるのは参拝やお賽銭、おみくじ、絵馬の奉納など。イベントで使えるチケットを購入し、鳥飼八幡宮へ支払う仕組みとなっています。たとえば「ご縁むすび」と名付けられたお守りを購入すると一方は手元へ郵送され、もう一方は境内の御神木に結わえられなどの趣向が凝らされています。

 

まとめ

これまでにもSNSマーケティングやオンライン説法など、寺社の新しい取り組みについてご紹介してきましたが、今回の2つも好例です。長い歴史を持つお寺や神社は、時代の荒波を乗り越えてきた経験がありますから、デジタル化やオンライン化、コロナ禍といった近年の変化にも鋭い対応を見せています。

さもなければ、時代の波に飲み込まれてしまうことを知っているのでしょう。鋭い対応で変化する時代を生る私たちも、大いに学ぶべき点があるのです。

来る年も、新しく面白い動きを皆様にお伝えできればと思っております。最後になりましたが本年のお付き合い、大変ありがとうございました。来る年も皆様にとって実り多いものであるよう、お祈り申し上げます。

参照元:「毘沙門天オンライン初詣2021」(https://jisyanow-live.com/campaigns/newyearday2021)、「占いフェス ONLINE 2021 NEW YEAR」(https://reserve.uranaifes.com/booth/map)

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