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21.07.06
工務店
「清水建設」公式インスタに学ぶ!日常を第三者的な視点で眺める意味
職人さんの手で、練り切りが上生菓子へ姿を変えてゆく。
先日、和菓子屋さんの仕事を目にする機会があったのですが、繊細な仕事をする様子に驚かされました。「動画で発信したらバズるんじゃない?」なんて話をしたのですが、彼はあまり乗り気ではありません。「上生菓子の製造は私にとってありふれた日常の風景。何が面白いのかわからない」とのことでした。
フォトグラファの手で建設現場が魅力的に!
誰もが知る大手ゼネコン「清水建設」が、公式インスタグラム「現場図鑑」を開設したのは昨年の2月。内容は建設現場の写真をアップしていくというものです。建設現場の写真と聞くと、どこか雑然とした写真がアップされているのではないか?とイメージするかもしれませんが、現場図鑑に掲載されている写真は様子が大いに違います。
ひと月ごとに1人のフォトグラファが、1カ所の現場で撮影した写真をアップしていくというもの。逆光でクールに収められていたり、整然と並んだ鉄骨に注目したり、働く方々の表情が魅力的だったりと実に楽しい!建設現場のイメージを、良い意味で覆されます。
フォトグラファの目を通すと「建設現場がここまで魅力的になるのか!」と驚かされることでしょう。
建設現場の写真に1万人のフォロワーが集う
SNSマーケティングが有効なのは、もっぱらBtoC企業のはず。BtoBの代表的企業である、清水建築がなぜインスタを?という疑問が浮かぶかもしれません。公式HPによると狙いは建築業界に対する若年層の理解促進、ファンづくりだとか。現在1万人というフォロワーを獲得していますから、目的はクリアしているといえそうです。
加えて……ここからは私の想像なのですが……建築業界で働く方々のプロ意識を高める効果もあるのではと思うのです。毎日目にする現場や仲間が、こんなにも魅力的だったとは!フォトグラファの写真=当事者ではない第三者の視点に気づかされた方も多いはず。巨大な建造物を造る現場はカッコいいのです。
まとめ
冒頭の和菓子屋さんの仕事に感激したという話と、清水建設の公式インスタグラムは似ています。それは両方とも日常であるという点と、第三者から見た新しい視点であるという点。働く方々にとって当たり前とされる風景が、部外者にとっては新鮮で面白くて、美しいというケースは決して珍しくはなさそうです。
加えて清水建設のインスタは、名だたるフォトグラファが撮影しているのですから、魅力的にならないはずがありません。日々の風景は魅力的なものかもしれない。第三者的視点で日常風景を眺めてみることで、写真の腕前は及ばなくても魅力的な1枚が撮れるかもしれません。
参照元:清水建設公式インスタグラム「現場図鑑」(https://www.instagram.com/genbazukan)