Marketing columnマーケティングコラム
- トップページ>
- マーケティングコラム>
- 主役はやはりSNS?某サイトの騒動に学ぶ情報発信のこれから
19.10.22
SNS
主役はやはりSNS?某サイトの騒動に学ぶ情報発信のこれから
ある飲食系ポータルサイトが騒動になっています。
きっかけはTwitterのある投稿、お店の評価点はサイトにお金を支払ったか否かで上下している、というものでした。その日のうちに3万件近いリツイートを生むなど投稿は大いにバズってしまい、大きな騒動に発展したのです。
掲載料を取るという古臭いビジネスモデル
公正取引委員会が「飲食系ポータルサイトの実態調査をおこなう」と発表したのが10月9日、先述のツイートが投稿された3日後のことでした。公取委はどのサイトの調査をおこなうとは述べていませんが、何しろツイートが指摘していたサイトは最大手、調査対象に含まれていることでしょう。
これに敏感に反応したのが株価です。ツイートが指摘していたサイトの運営会社が、前日比で6%近く値を下げてしまったのでした。
「何だ、あのサイトはステマの固まりだったのかよ!」ということなのですが、この手のビジネスモデルは特に目新しいものではありません。掲載料を取ってスポンサーに有利な記事を掲載することが始まったのは日本では江戸時代、ガイドブックや雑誌、ポータルサイトへと媒体を変えつつ、連綿と続いてきたものです。
やはり主役はSNSへと移る
では今回の騒動も目新しくはないか?というと、それは大いに違います。目新しさはTwitterが発端となっており、あっという間に広まったという点です。従来は同業者間で愚痴られていたにすぎない内容がTwitterに乗ったからこそ、今回は騒動へと発展しました。
SNSの影響力を確認できたという点で目新しかったのです。
また同時にポータルサイトなど、既存のメディアの影響力の低下を実感させたという点でも目新しさがありました。個人やお店自らが情報発信できるSNSの台頭が、既存のメディアの影響力を大いに削いでいるのです。
まとめ
「#タグる」この言葉が使われだしたのは2017年、情報を得るのにWebで検索する「ググる」からSNSでハッシュタグを検索するという行動の変化を表したものです。
ググって到達するのがポータルサイト、タグって到達するのがSNS、このように考えると今回の騒動は、ググるからタグるへの本格的な変化の表れに感じるのですがいかがでしょうか。
カカクコム・プレスリリース