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21.01.26
アウトドアブランド・LOGOSに学ぶ、インスタでの表現法
コロナ禍で多くの業界が苦しんでいる一方で、好調なのがアウトドア業界です。中でも「スノーピーク」は住宅メーカーとコラボしたり、新社長自らテコ入れをおこなったウェアが好調だったりと華やかな話題が尽きません。
また、ホームセンターなどでお馴染みのブランド「LOGOS(ロゴス)」も、健闘が光っているのです。
親しみやすさを全面に打ち出すロゴス
ロゴスの健闘はたとえば、12万人というインスタグラムのフォロワー数にも表れています。これは総合アウトドアブランドだけで見ると、スノーピーク(27.9万人)、コールマンジャパン(20.4万人)に続く堂々の3位です。
その理由は、創業以来一貫して「家族」をテーマにしているロゴスらしく、親しみやすさを打ち出しているからではないか?ではないかと思います。たとえば、インスタグラムに掲載されている写真でも、ロゴスはスノーピークより親しみやすい。言い方を変えると、プロが撮ったハイクオリティな写真が並ぶスノーピークと比べると、ロゴスは「自前で撮影しました」感がアリアリなのです。
ブランディングが違うなら表現も違ったものに
冬キャンという言葉があるとはいえ、やはりアウトドアへ足が向きにくいものです。そこでロゴスやスノーピークも、インスタグラムで「アウトドアグッズを普段使いに」という提案をおこなっていますが、その手法も両者では異なります。スノーピークではキッチングッズをお洒落なダイニングに並べている一方で、ロゴスはテントなどを少々雑然としたリビングに広げてしまうのです。
また、自社のグッズ紹介のスタイルも両者では異なります。スノーピークでは写真に人が登場することはほとんどありませんし、登場するとしてもモデル然とした方々です。一方ロゴスに登場するのは「どっちゃん」と「きゃなこ」という2人の社員さん。2人はロゴス公式チャンネルでも業界初の女性Youtuberとして活躍中で、ファンを抱えるまでになっています。
まとめ
これらのことで、スノーピークとロゴスのどちらが優れているかを論じるつもりは、全くありません。お伝えしたいのはスノーピークのように高いイメージのブランドと、ロゴスのように親しみやすいブランドではインスタグラムでもアピールの方法が異なることと、それぞれが成功しているということです。
これは両社とも、どのような層をターゲットとするか?どのようなブランドイメージを作っていくか?が明確だからできるのです。インスタグラムなどSNSマーケティングで耳にする悩みの一つに「良い写真が撮れない」というものがあります。しかし御社がロゴスのように家族をターゲットとして、親しみやすいイメージを作っていきたいなら、カメラマンが撮ったような写真は必ずしも必要ない。こんなことをロゴスのインスタグラムは教えてくれます。
「ロゴス」公式インスタグラム(https://www.instagram.com/logos_enjoy_outing/)、「スノーピーク」公式インスタグラム(https://www.instagram.com/snowpeak_official/)