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Marketing columnマーケティングコラム

22.12.31

工務店

工務店フランチャイズは加盟すべき?メリットデメリットを徹底解説!

安定した業績を目指す工務店の経営者や将来的に独立開業を見据えている方にとって、住宅フランチャイズは魅力的な選択肢のひとつです。

住宅フランチャイズは、規格化されたパッケージにより安定した品質の住宅を作れる他、商品のブランドイメージを活かした集客が期待できます。

一方で、ロイヤリティの問題や商品と自社の相性によって、フランチャイズビジネスが失敗してしまうケースもあるようです。

この記事では、住宅フランチャイズの仕組みと、工務店がフランチャイズ加入するメリットデメリットをご紹介します。

全国600社以上の工務店・ハウスメーカー・住宅会社様の「Webでの集客アップ」のお手伝いをしている株式会社新大陸が執筆しています。

木野 裕也

プロデューサー・コンサルティング営業

木野 裕也

Webマーケター集団・新大陸の営業部門を率いる 実力派プロデューサー。 取引先の1社1社にオンリーワンのマーケティングを提案。 最前線で得る業界動向情報を武器に、 のべ200社を超えるクライアントに新たな道を拓いている。 また、Web集客や競合差別化戦略、AI活用術、営業戦略など多岐にわたるテーマでセミナー講演やコンサルティング相談を行う。大手メーカーや各種団体、地方中小企業など様々なクライアントから依頼されており、年間40~50回のセミナー実績と年間400件のコンサルティング実績があります。

住宅フランチャイズの仕組み

住宅フランチャイズとは、加盟店である事業者(工務店)が、フランチャイザーと呼ばれる本部の看板を借りて、商品やサービスを提供する仕組みです。

加盟店は、フランチャイザーから商品・サービスと営業ノウハウを受け取る代わりに、その対価として、ロイヤリティを支払う必要があります。

ロイヤリティには、商品・サービスが売れた場合に支払う契約と毎月定額料金を支払う契約などが存在します。

フランチャイズ契約は、飲食店業界やコンビニエンスストア業界のイメージが強いですが、住宅業界とも相性が良く、全国でさまざまな住宅フランチャイズが展開されています。

住宅フランチャイズに加盟するメリット

世間に浸透しているブランドイメージと商品・サービスを利用できる住宅フランチャイズは、経営を安定させて、企業の成長が見込めるなどのメリットがあります。

その他にも、工務店が住宅フランチャイズに加盟することで得られるメリットは複数存在しているため、以下で詳しくご紹介します。

ノウハウを得られる

工務店が住宅フランチャイズに加盟することで得られる最大のメリットとは、住宅の販売や営業のノウハウ、優れた住宅の設計などを手に入れられる点です。

自社でイチから商品を開発して世間に広めブランドイメージを世間に浸透させるには、膨大な広告宣伝費や時間、認知や社会的評価を得るブランドマーケティングの実行力などが必要です。

また、多くのリソースを注いで開発した商品から、費用や時間に見合うリターン(売上)が得られるかどうかも、不透明です。

一方、住宅フランチャイズであれば、本部が最新技術を用いて開発した新商品と販売・営業ノウハウをそのまま利用できるため、開発コストや失敗のリスクを抑えた経営が可能とます。

ブランドイメージで信頼を獲得できる

知名度のある商品を持たない地元の工務店の場合は実績が見えないことも多く、ユーザーは信頼できる会社なのか判断が難しいため、選択肢から除外されてしまうことも多いです。

それに対して全国的に展開している大手ハウスメーカーの住宅フランチャイズであれば、すでに浸透しているブランドと商品を掲げることで、ユーザーからの信頼感を獲得することができます。

住宅フランチャイズでは、広告やテレビでよく目にするブランドを利用できるため、ユーザーの信頼を得られやすく、選択肢として選ばれやすくなります。

商品開発の費用が掛からない

基本的に商品やサービスの開発はフランチャイズ本部が行うため、工務店は自社で商品開発する必要がなくなり、販売活動に専念することができます。

大手企業の開発した商品は、最新の技術が使われた高性能スペックの商品を取り揃えるためユーザーから選ばれやすくなります。

住宅フランチャイズの力で、工務店単体では実現の難しかった高品質な住宅を提供可能になるため、大手ハウスメーカーとも競合も可能となります。

採用・人材育成にも寄与する

工務店の中には、人材育成を行う時間がない、育成する側のスキルがない、そもそも採用に関するノウハウがないなどの理由によって、人材育成に苦労する企業も多くあります。 住宅フランチャイズを展開する企業は、研修制度を設けていることも多く、本部からのサポートを活用することで、自社の人材育成を効率的に行うことができます。 研修制度を活用した丁寧な人材育成は、新入・中途採用社員の定着率向上に期待できる他、会社の評判も上がって新規採用にもつながります。

仕入れコストを下げられる

住宅フランチャイズでは、使用する資材や建材を本部から一括で仕入れることも多く、大手住宅メーカーのようなまとまった発注により仕入れコストを下げるなど、コストダウンの効果も期待できます。

高品質の商品を安く手に入れることで、商品価格もユーザーの手の届きやすい金額となり、顧客の新規獲得や売上げ向上が期待できます。

住宅フランチャイズに加盟するデメリット

上記では、住宅フランチャイズのさまざまな利点をご紹介しましたが、もちろんメリットだけではなく、デメリットも存在します。

ここからは、住宅フランチャイズに加盟する前に、知っておくべきデメリットについて、詳しくご紹介します。

ロイヤリティの支払い

住宅フランチャイズの加盟に伴うロイヤリティの支払いには、売上に対する割合で支払い額が決まる「歩合方式」と、毎月定められた額を支払う「定額方式」があります。

支払うロイヤリティが固定額なのか変動額となるのかは、さまざまな契約形態がありますが、売上で利益を出さなければ、経営が圧迫されて事業が傾くことも考えられます。

ロイヤリティの金額に関しては利用する不動産フランチャイズによっても異なりますが、定額方式の場合は10〜30万円、定率方式の場合は5%~10%が一般的な相場です。ロイヤリティとは別にサービス料が掛かることもあるため、加盟前に金額面についてもよく確認しておく必要があります。

住宅フランチャイズに加盟している間は、基本的に何らかの費用がかかるため、加盟の際には支払いが可能なのか、しっかりと検討するようにしましょう。

パッケージと自社の考え方が合わない可能性がある

フランチャイズ本部から提供されるパッケージが、自社の考え方と合わない場合は、社内の反発や売上の伸び悩みに繋がるケースがあります。

本部の開発する商品・サービスは通常、トータルパッケージとして開発されており、自社が展開している地域における機能性やデザインなどのニーズに合わない可能性も考えられます。

仮にパッケージが地域性に合わなかった場合でも、定額方式であれば毎月ロイヤリティを納める必要があるなど、かえって苦しい状況に追い込まれることも考えられます。

独自性は出しづらい

住宅フランチャイズでは、ブランドイメージを守るため、商品・サービスなどのパッケージの取り扱いに、制約・ルールが設けられている場合があります。

使用する建材・備品、営業活動などは、すべて指示どおりに実行する必要があるため、工務店の独自性は出しづらくなります。

成約・ルールはフランチャイズによって異なるため、本部の経営方針と、加盟店の考え方が合うものを選ぶことが大切です。

工務店フランチャイズで失敗しないためにチェックすべきこと

これまでご紹介してきたとおり、住宅フランチャイズには大きなメリットがある一方で、少なからずデメリットも存在します。

フランチャイズへの加盟を失敗しないためにも、以下でご紹介するチェックポイントを十分に確認して、自社に合ったものを選択してください。

ロイヤリティを支払えるかどうか

ロイヤリティ支払いが定額方式の場合、売上額に関係なく、毎月固定のロイヤリティが発生します。

加盟後、売上がすぐに伸びるだろうと楽観的に構えていると、資金繰りが悪化して最悪の場合倒産に追い込まれてしまうことも考えられます。

住宅フランチャイズに加盟して、安定して顧客を獲得でき実際に利益が出るようになるまでの計画を立て、しっかりとロイヤリティを支払える見込みを立てたうえで、フランチャイズへの加盟を申請しましょう。

コンセプトや仕組みを理解する

複数の住宅フランチャイズが選択肢にある場合は、フランチャイズ本部の経営方針や商品のコンセプトが自社の特徴と合っているかを確認しましょう。

上記でもご紹介しましたが、住宅フランチャイズでは、ブランドイメージを守るため、商品・サービスの取り扱いに、成約・ルールが設けられているケースがあります。

加盟後は、それらの成約・ルールに従う義務が発生するため、自社の方針と違う商品を売り出さなければならない、という事態を防ぐためにも、共感できるものを選択しましょう。

知名度・商品力はあるか?

フランチャイズに加盟して、そのブランドや商品・サービスに、ロイヤリティを支払うほどの価値が本当にあるのかは、十分に確認が必要です。

大きな金額を支払ってフランチャイズ加盟したにも関わらず、思ったようなノウハウを得られず、集客につながらないケースも考えられます。

自社が展開するエリアで、他社に負けない強みを持って、しっかりと戦える商品力がある、住宅フランチャイズを選ぶことが重要です。

育成や販売のサポートを受けられるか

加盟したい住宅フランチャイズに、充実した育成制度があるのか、また販売ノウハウの提供やサポートを受けられるのかも、チェックポイントのひとつです。

住宅フランチャイズへの加盟の利点は、競争力のある商品・サービスが利用できることや、販売・営業ノウハウの共有・サポートにあります。

良い商品があっても、適切な営業や企画を打ち出せない場合、売上を伸ばすことは困難となるため、充実したサポートを受けられるかは、加入前に必ず確認しましょう。

契約条件・解除条件に問題はないか

住宅フランチャイズは、加盟することもあれば、契約解除して脱退する可能性もあるため、契約時に契約期間や契約解除の規定、脱退にかかる費用などは入念な確認が必要です。

特に、秘密保持義務の範囲や経営権の譲渡、責任の所在については、トラブルになりやすい点であるため、見落としがないか注意しましょう。

契約期間を全うせずに、途中解約する場合など、加盟前からさまざまなケースを想定して、イレギュラー事態にも対応できる体制を整えておきましょう。

まとめ

この記事では、住宅フランチャイズの仕組みと、工務店がフランチャイズ加入するメリットデメリットについてご紹介しました。

加盟を決める前に最も重要なことは、フランチャイズ本部の経営方針やコンセプトと、自社の方針が合っているのかどうかです。

本部から提供される競争力のある商品・サービスと販売・営業ノウハウを最大限活かして、売上を伸ばすには、本部と加盟店の相性や意思疎通のしやすさも重要となります。

住宅フランチャイズで失敗しないためにも、あらゆる点を考慮して、入念なシミュレーションを行いましょう。

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