工務店集客に欠かせないMEO対策の始め方を分かりやすく説明

工務店においてMEO対策を進める企業が増えています。
「MEO対策という言葉は聞いたことあるけどよく分からない」
「マップ対策のことだと理解しているけどまだ取り組めていない」
こうした工務店もまだまだ多いのではないでしょうか。

工務店のインターネット集客は、実店舗や住宅展示場、モデルハウス見学会への来場など、ユーザーをいかに来場に繋げるかが課題として挙げられます。
MEO対策は来場に繋げる有効なマーケティング施策でありながら、比較的低コストで取り組める、工務店が取り組むべき重要な施策のひとつです。

本記事ではMEO対策の考え方やメリット、具体的な取り組み方法まで詳しく解説していますので、記事を参考にしてぜひ自社のインターネット集客に活用してみてください。

全国６００社以上の工務店・ハウスメーカー・住宅会社様の「Webでの集客アップ」のお手伝いをしている株式会社新大陸が執筆しています。

そもそもMEO対策とは

MEO（マップエンジン最適化）は、地図検索エンジンでの上位表示を狙う対策のことです。Googleマップ、Yahoo!ローカル、Bingマップなどの地図検索エンジンでの検索結果の上位表示を目指すことが目的です。

後ほど詳しくご説明しますが、上位化のための施策としては、Googleマイビジネスへの登録・キーワードの設定・口コミ対策などがあります。こうした施策を実施することで、地図検索エンジンでの上位表示を狙うことができます。

地図検索エンジンで上位に表示することで、自社の潜在的な顧客に見つけてもらったり、店舗まで誘導するなど、店舗や事業所への集客に役立つ重要なマーケティング施策の一つとなっています。

なぜ工務店にMEO対策が必要なのか

この記事を読んでいる方は工務店の方が多いと思います。実店舗やイベント会場への誘導など、地図検索を利用して訪れるユーザーが一定数居るため、工務店にとってもMEO対策が重要です。

地域の住宅建設やリフォーム工事などを探す手段として、Googleマップをはじめとした地図検索エンジンで調べる方が増えています。

また、MEO対策は工務店の集客だけでなく、信頼感を得ることにも繋がります。地図検索エンジンでの上位表示を獲得するためには、店舗情報や口コミ情報などを充実させて行く必要がありますが、こうした情報を見たユーザーが「信頼できる会社のようだ」と感じていただくきっかけにもなります。

MEOのしくみと3つの評価ポイント

MEO対策をしていく上で大事なことは以下の3点です。詳しく解説していきます。

検索位置から目的地の距離

2014年ごろにGoogleがユーザーの位置情報と検索キーワードの関係性に関するアップデートを行ったことをきっかけに、ユーザーが検索した位置から目的となる店舗がどれくらいの位置かも大きな評価要素になりました。その中でも検索キーワードによっては、検索位置からの距離が最も優先されるケースも存在しています。

キーワードとの相関性

Googleのアルゴリズムは、実際の検索キーワードと設定がどれくらいマッチ度が高いかを評価します。

そのための第一歩として、カテゴリの関連度が非常に大事です。ビジネスの種類により、関連するキーワードは異なります。

ユーザーが検索するキーワードと、何を知りたいのかを考えて関連するカテゴリを設定を行うことが大切です。

会社認知度

その企業がオンラインやオフライン問わずどれくらいの認知度なのかも重要な評価要素です。

Googleの公式ガイドラインでは「視認性」と記載されておりますが、WEB上に自社の企業情報が正確に表示されている、口コミやSNSに記載されていることも評価要素に含まれています。

MEO対策で得られるメリット

ここからは様々な手段があるインターネット集客に対して、MEO対策の持つメリットや優位性についてご説明いたします。

低コストで効果的な施策

MEO対策は、Googleマイビジネスへの登録やキーワードの設定、ローカルサイトのSEO対策、レビューの取得など、自社で取り組めることも多いため比較的低コストで実施することができます。それにもかかわらず、地図検索エンジンでの上位表示を獲得することができ、工務店の集客力を高めることができます。

スマートフォンの地図検索に対応

近年は、工務店を含むあらゆる業種・業界においてスマートフォンなどのモバイルデバイスからの検索が急増しており、スマートフォンから開いた地図検索エンジンの上位表示がより重要となっています。MEO対策はパソコンとスマートフォン両方のアクセスを増やすことができるため、効率的に集客力を向上させることに繋がります。

SEOより短期間で上位化を狙える

MEO対策は、SEOよりも短期間で上位化を狙えることがメリットのひとつです。SEOはWebサイト全体の最適化が必要であり、競合が激しくなるほど上位表示に必要な工数や期間が増えます。

一方、MEO対策はローカルでの競合が激しくない場合には、短期間で上位表示を狙えます。例えば、地域密着型の小規模ビジネスや工務店、飲食店などは、地元の検索で上位表示されることが重要ですが、全国的な競合と比べると比較的簡単に上位表示を狙えるメリットがあります。

Webサイトを必要としない

MEO対策はWebサイトを持っていなくても始められる利点があります。コンテンツ制作も不要で、時間や予算をかけることなく、手軽にMEO対策を始めることができます。Googleマイビジネスに登録しビジネス情報を登録することで、GoogleマップやGoogle検索結果にビジネス情報が掲載され、ユーザーがアクセスすることができます。

ユーザービリティ（利便性）が高い

ユーザーの利便性の高さにもメリットがあります。地域や特定のニッチな業種であっても、Googleマイビジネスに適切な登録が行われていれば、ユーザーはマップの検索機能から目的地や施設を見つけることが出来ます。例えば、住宅のリフォームを検討している人は、「○○市 リフォーム」という検索ワードを使い、地元の工務店やリフォーム専門店を探すことが多いです。

スマートフォンを利用した検索が増えており、多くのユーザーがGoogleマップなどのローカル検索機能を使って、現在地周辺の店舗を検索します。
Googleマイビジネスには、ビジネスの営業時間・住所・電話番号・ホームページなどの情報が掲載され、UI（インタフェイス）も優れているため、ユーザーは必要な情報をひと目で確認できます。

比較される競合他社があまり力を入れていない

MEO対策は地方に行くほど競合他社である工務店が力を入れておらず、適切な運用を行えば検索画面上に表示されやすくなる優位性も期待できます。Googleマップはある地域の検索結果が表示されるため、競合他社が少ないとその分自社のサイトが検索結果で上位表示される確率が高まります。

競合他社があまり力を入れていないキーワードを積極的に使うことで、より狙い通りのターゲット層にリーチすることも可能です。さらに、競合他社が力を入れていない分野に特化して運用することで、より自社の強みをアピールしやすくなります。

そのため、MEO対策においては競合他社の状況を把握し、自社の強みを生かしたアプローチを行うことが重要です。仮に競合他社が力を入れていない分野であっても、それが将来的に成長が期待される分野である場合は積極的に対策を行うといった発想も必要です。

MEO対策のはじめ方

MEO対策を始めるには、Googleマイビジネスに登録し、情報を追加する必要があります。以下にその手順を解説します。

Googleマイビジネスへの登録する手順

1. Googleアカウントを作成する（既にある場合はスキップ）
2. Googleマイビジネスにアクセスする（https://www.google.com/business/）
3. 「今すぐ管理（今すぐ始める）」をクリックする
4. 自社の情報を入力する（店舗名・住所・電話番号・カテゴリーなど）

Googleマイビジネスに情報を記載する手順

1. Googleマイビジネス（https://www.google.com/business/）にログイン
2. 「プロフィールを編集」をクリック
3. 必要な情報を追加する（概要・連絡先・所在地・営業時間など）
4. それぞれのタブで、さらに詳細な情報を追加

MEO対策を成功に導くポイント

Googleマイビジネスに情報を入れている工務店がさらにMEO対策を進めていくポイントを解説します。

口コミを増やす仕組みづくり

Googleマイビジネスにおける口コミは、MEO対策の成功に不可欠な要素の1つ。なぜなら、口コミは信頼できる情報源であるとして、Googleは掲載順位を検討するうえで参考にしているためです。

したがって、口コミを増やすことで検索順位に反映されるなどMEO対策を成功に導く上で非常に重要となります。

口コミは積極的な対策を行わない限り、勝手に増えていくことはほとんどありません。待っていてもなかなか増えていかないことを理解して取り組む必要があります。

具体的には顧客に対して口コミを書いてもらうためのインセンティブを提供することも効果的です。例えば、口コミを書いてもらった顧客に割引券やポイントをプレゼントするなど、契約時や竣工時に書いてもらう取り組みを続けることで、顧客からの口コミを継続的にたくさん集めることができます。

MEOからほかのメディアへの動線を設置

MEO対策を行っても、ホームページが見にくい、使いにくいと感じると、その先の行動に繋がらない可能性があります。ホームページに至るまで、そしてその先の動線設計と両方が重要です。

取り組み方の一例としては、施工実績や実際の施工事例を見たいユーザーが、自社の事例ページに辿り着く動線を「MEO→トップページ→事例ページ」と想定し、Googleマイビジネスにどういったジャンルの家を作る工務店なのか記載する、トップページから事例ページの動線を分かりやすくするといった対策を行います。

さらに、Googleマイビジネス以外のメディアにも動線を設置することで、アプローチするきっかけを作り、もっと見たいという需要に答えます。こうした施策をGoogleAnalyticsなどを活用し実際の遷移数などを分析して改善を繰り返します。

魅力的な写真を掲載

様々なをGoogleマイビジネスに追加することで、写真がユーザーの興味・関心を引き、商品やサービスの特徴をより具体的に伝えることが可能です。自社のホームページを訪れるきっかけとして、もっと事例を見たいという意識を持ってもらうことに繋がります。

オーナー確認は必ず行うこと

MEO対策を行う上で、オーナー確認は重要です。なぜなら、オーナー確認を行わないままGoogleマイビジネスに登録すると、本来のオーナーとは異なる人物によって勝手に情報が変更される可能性があるためです。

その結果、本来の業務内容や営業時間といった重要な情報が間違って表示されることになり、顧客の信頼を失うことになる危険性もあります。また、Googleからの重要な通知を見落とす恐れもあります。したがって、オーナー確認を行うことで、正確かつ信頼性の高い情報を表示することができ、顧客との信頼関係を築くことができます。

オーナー確認方法

1. ビジネス プロフィールに移動「https://support.google.com/business/workflow/」
2. 「ビジネスのオーナー確認」をクリック
3. 「オーナー確認を行う」→「[電話」 または「SMS」 をクリック
4. 電話に出るか、コードが記載されたテキスト メッセージを開く
5. コードをプロフィールに入力
   ＊登録住所にハガキが届く→コード入力が必要になる場合があります

まとめ

工務店がMEO対策をすることで、Googleマップや検索結果に表示され自社の認知や顧客獲得に繋がります。近年は多くの人がインターネットで情報収集をするため、検索エンジン最適化により上位表示されることが、より重要になってきています。

競合他社との差別化も求められており、MEO対策を行うことは他社との違いや自社の魅力をアピールすることにも繋がります。さらに、ユーザーの利便性や情報提供の充実など、MEO対策が実施されることで得られるメリットは多岐にわたります。

逆に工務店がMEO対策を怠ることは、競争力を失い、ビジネスの成長を阻害することに繋がります。工務店がMEO対策を積極的に行い、より多くの人々にアプローチすることで、ビジネスの発展に繋がると言えます。本記事が貴社のMEO対策に役立つことを願って止みません。