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19.07.31
訴求ポイントが明らかな写真を掲載!天童木工に学ぶテクニック
Instagramの活用が巧みな業界といえば化粧品やアパレルなのですが、負けず劣らずなのが家具業界。日本一の「ニトリ」、世界一の「イケア」、写真のトーンを統一するなどInstagramの基本は抑えつつ、新機能の活用にも積極的です。
すばらしい!と感じるのですが、その一方で退屈なのはなぜでしょうか。
退屈な理由はコンテンツが似通っているから
インテリアのコーディネイト写真を主なコンテンツとし、各アイテムへ落とし込む。「ハイライト」機能で自社キャンペーンを告知し、「ショップナウ」機能でECサイトへ誘導する。これはニトリの公式Instagramです。これはイケアも変わらないもの。違うのはキャンペーンではなく、地球環境保全の啓発活動がおこなわれているくらいです。
両社ともInstagramの活用に手馴れているためか、内容が似通ってしまっているのです。これではショップとしての個性はどうなるのだろうか?と、少々残念に思ってしまいます。
アピールポイントが明確な天童木工
一方で独自の路線を歩むのが、日本を代表する家具メーカー「天童木工」。直営のショップを展開するほかECサイトも運営するなど、小売にも注力しているにもかかわらず、ニトリなど家具店のInstagramとは一線を画しています。
天童木工が掲載しているのは、家具そのものにスポットを当てた写真。コーディネイト写真は一切なく、アイテムにクローズアップアップした写真だけです。加えて紹介しているのは、アイテムを構成するファブリックや手がける職人さんの様子など。どの写真も魅力的で、思わず引き込まれてしまいます。
構図といいロケーションといい、写真が凝りに凝っている。これは天童木工のInstagramが魅力的な理由です。加えてそれ以上にInstagramを魅力的にしているのは、訴求したいポイントが明確になっているところ。
自社が手がけた家具をストーリー立てて紹介することで、ファンをつかもうとしています。メッセージが明確な写真は人をひきつけるものなのです。
まとめ
ECサイトがないからとか、忙しいからとか、様々な理由をつけてInstagramの活用を拒む人たちがいます。しかし、何か伝えたいメッセージがあるならば、今すぐ活用をスタートするべきではないでしょうか。天童木工ほど凝った写真をとることができなくても、メッセージを込めた写真をとることはできるはず。そのことは、ファン作りに役立つはずです。
天童木工の事例を参考にすべきは、アンティークショップや雑貨店でしょう。自らが手がけてはいないとしても、何かにこだわった商品を並べているという点では共通点があるはず。
そんなこだわりを、メッセージとして伝えればよいのではないでしょうか。ちなみに天童木工の公式Instagramの更新は、それほど頻繁ではありません。
参照元:天童木工公式Instagram
https://www.instagram.com/tendo_mokko