メインイメージ

Marketing columnマーケティングコラム

19.08.16

Instagram

SNSマーケティングは選択と集中!日本マクドナルドから学ぶテクニック

SNSの種類や特徴は多様で、どのSNSに力を入れるか、どのように投稿するかは悩ましい問題です。そこで、外食産業のトップクラスの売上を誇る「日本マクドナルド」のSNSマーケティング戦略を見てみましょう。日本マクドナルドは、SNSマーケティングのキーワードとして「選択と集中」を掲げています。これはもっと小さな企業のWebマーケティング担当者の方にも参考になるはずです。

絶対的な強さの公式アプリが戦略の軸

日本マクドナルドがWebマーケティング戦略の柱と定めているのは、5,400万件以上のダウンロード数を誇る公式アプリでしょう。この強さは外食業界はもちろん、他BtoC業界を含めても圧倒的、あのユニクロですらダウンロード数が1,000万件強なのです。

この強さは、モバイルをターゲットとした時期の早さにあります。フューチャーフォンのユーザーをターゲットにクーポン配布を開始したのは2003年、15年以上の積み重ねが公式アプリの強さにつながっているのです。

質・量ともに他社を圧倒するX(旧:Twitter)

またSNSマーケティングで、マクドナルドが戦略の中心に定めているのはXです。フォロワー数は約283万人、企業の公式Xのランキング4位となっています。これを支えているのは、8.0件/1日という投稿数。

ちなみにフォロワー数の第1位(約466万人)のスターバックスの投稿が、1.7件/1日ですから、その力の入れ具合がわかるとおもいます。 加えて内容にも力が入っています。特徴は非常に動画が多いこと、単にTVCMを流すのではなく、最新のTVCMと連動させつつも別バージョンを作成するという凝り様ですし、新メニューの告知も動画でおこなっています。

「花火の日」といった時事ネタも欠かしませんし、もちろんクーポンの配布もおこなっています。

公式Instagramはなぜ投稿数が少ないのか?

外食産業全体で堂々の3位を記録した「日本マクドナルド」の公式Instagramの投稿ペースはどれくらいでしょうか?

これだけの売上だけに、とんでもない投稿数が!……と、想像できるのですがマクドナルドの投稿数は、2016年の2月1日から2019年の7月27日でたったの46という寂しいもの。投稿ペースに直すと、37.4日/1投稿。フォロワー数は「たったの」3万7,000人でしかありません。

投稿内容は、ネコを大々的に動画でフィーチャーした「ニャッピーセット」だとか、手作りテイストたっぷりのコマ撮りアニメ風のものだとか、非常に凝っているのです。しかし投稿が少ないことが、そのままフォロワー数の少なさに反映されています。

では、なぜマクドナルドはInstagramに力を入れないのでしょうか?その理由は、公式アプリとXに集中しているからです。マクドナルドは自社の顧客にマッチしたメディアを選択し、そこに資源を集中させています。Instagramはマクドナルドのターゲット層とのマッチ度が低いと判断したのでしょう。

まとめ

日本マクドナルドは公式アプリとXを選び、ひたすらに注力しています。

マクドナルドほどの力があれば、Webメディアの全てに露出することは可能でしょう。しかし、それをしていないのは散漫になるのを恐れているから。自社の顧客にマッチしたメディアを選択、集中しているからです。だから公式Instagramが長らく投稿されなくても、フォロワーが少数でも気にしないのです。

キーワードは「選択と集中」、マクドナルドほどの体力がない会社はどうするのか。より慎重にメディアの選択をおこない、集中して投稿を続けるべきではないか?と思うのです。

参照元:日本マクドナルド公式X日本マクドナルド公式Instagram

tel0534721651受付時間:9:00から18:00(土日祝休)

pagetop