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22.12.23
マーケティング全般
SWOT分析とは?4つの要素で自社の現状分析を行ってみましょう
この記事は工務店様において「SWOT分析について知りたい」「SWOT分析の使い方を知りたい」という方向けの記事となります。
全国500社以上の工務店・ハウスメーカー・住宅会社様の「Webでの集客アップ」のお手伝いをしている株式会社新大陸が執筆しています。
SWOT分析について
「名前は聞いたことはあるけど内容までは知らない」
「概念は知っているけど活用したことはない」
といった方が多いのではないでしょうか。
SWOT分析は、4つの要素「Strength(強み)、Weakness(弱み)、Opportunity(機会)、Threat(脅威)」を自社の外部環境と内部環境から要因分析を行い、経営やマーケティング戦略の策定に活かすフレームワークのひとつです。
今回は、SWOT分析は何かという根本的な疑問や活用方法についてご説明いたします。
新大陸の考えるトリプルメディアマーケティングもぜひご覧ください。
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SWOT分析とは?
SWOT(スウォット)分析は先ほどご紹介したとおり、企業や事業の現状分析の際のフレームワークとして活用されています。
SWOTを構成する4つの要素
強み(Strength)
弱み(Weakness)
機会(Opportunity)
脅威(Threat)
これら4つの英語の頭文字を取ったものがSWOT分析であり、この4つの要素を使って分析を行います。
さらに4つの要素はそれぞれ自社や事業におけるビジネス環境である「内部環境」と競合他社などの「外部環境」の2つに分けられます。
自社の商品やサービスがおかれている現状分析を進めて、マーケティング戦略や改善につなげていきましょう。
SWOT分析のやり方
早速ですが、実際にSWOT分析を行うやり方を解説していきます。
SWOT分析1.目標設定
分析を始める前提として、目的の明確化とそれを落とし込んだ目標の設定が必要です。
目的を明確にしておかないと、分析を行う人の考え方や捉え方で結果にばらつきが生じてしまう危険性があります。成果の判断においても、立てた目的に対して具体的な数値目標をクリアできたかどうかを確認でき、正確な評価に繋がります。
SWOT分析2.外部環境の分析
外部環境は大きく【機会】と【脅威】に分けることができます。
ここでいう外部環境とは、自社で干渉できない事象を指しています。
例えば、関連する法律や規制、景気の浮き沈み、少子高齢化社会の問題、などが挙げられます。
自社の商品やサービスに関連する事象について調査する必要があるため、新聞やニュースなどを活用し、周辺で起こっている出来事や変化について、調査を行いましょう。
これらの情報を集めて【機会】と【脅威】に分類します。
SWOT分析3.内部環境の分析
内部環境は大きく【強み】と【弱み】に分けて考えていきます。
外部環境と異なるのは、内部環境は自社で調整できる点です。
例えば、製品やサービスの価格やクオリティ、人材の質や数などが挙げられます。
調査データを使いながら競合他社との比較を行うことで、客観的な視点を取り入れることができるため、制度の高い明確な比較が可能になります。
SWOT分析4.目標達成のための戦略を立てる
ここまで分析できたら、最後に目標達成までの戦略を立てていきます。
ここではクロスSWOT分析という手法を利用します。
複数の項目を組み合わせることで戦略を具体化していくための手法です。具体的な活用方法は次のとおりです。
「機会」と「強み」:機会に合わせて強みを活かすもっとも理想的な戦略
「機会」と「弱み」:機会はあるのに弱みで逃すことを防ぐための戦略
「驚異」と「強み」:驚異はあるが、強みを活かして乗り切るための戦略
「驚異」と「弱み」:弱みに脅威が訪れる、厳しい環境を想定した戦略
この中で最も利益を生むのが「機会」と「強み」の戦略となります。
商品やサービスの強みを活かしつつ最適な機会で大きく展開することで、市場の拡大や売り上げの増加、市場シェアの拡大に繋げることができます。
逆に 「驚異」と「弱み」という組み合わせは非常に難しく、プラスで着地させることは難しいかもしれません。最悪の事態(事業からの撤退、倒産)を防ぐためにも戦略としてどう乗り切るかを考えておく必要があります。
これら4つの視点から、どのように活用してどう乗り切るのか、具体的に検討してみましょう。
SWOT分析はなぜ必要なのか
戦略立案の際にSWOT分析が重視される2つの理由について詳しくご説明します。
自社の商品やサービスの改善点が見つかる
例えば、すでに長年同じ商品やサービスを展開している企業の場合、
「どこから改善すべきなのか」
「そもそも必要なのかどうかすら分からない」
「なんとなく危機感はあるが、その理由がわからない」
こういったケースもよく聞かれます。
SWOT分析の4つの要素に従い、外部環境・内部環境について分類していくと、これまで見えていなかった自社の強みや逆に弱みも可視化することが出来ます。
新規事業の潜在的・将来的なリスクを発見できる
「今は好調だけど、あと何年続くのかわからない」
こういった不安をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
事業が今後も順調に推移するとは限らず、ある日突然、競合他社や新サービスが登場して市場が一新されるというケースもあります。
また、新しい市場で事業を始める場合は、最初は競合が少ないため利益を独占できる一人勝ち状態であったとしても、近い将来に大企業が参入してきてシェアを奪われたり価格競争で太刀打ちできなくなる場合もあります。
SWOT分析の活用によって、驚異の存在を事前に知ることができ、万が一出てきたときの動きについても想定しておくことが可能です。
SWOT分析活用のポイント
SWOT分析の必要性のご説明をしましたが、次に活用に向けての考え方についても簡単にご説明できればと思います。以下のポイントをぜひ事業設計や戦略立案に活かしてください。
複数のメンバーでSWOT分析を行い精度を上げる
自社の商品やサービスについて、いろいろな視点をもった人が参加して、議論を深められるメンバーを選出することが理想的です。
SWOT分析では、Strength(強み)、Weakness(弱み)、Opportunity(機会)、Threat(脅威)の4つの要素について、全て漏れなく洗い出さなければいけません。
そのため、自身の所属する部署だけでなく、経営層や営業、エンジニア、コールセンターなど、様々な意見を上げてくれるメンバーを選出することが大切です。
メリット・デメリットを理解したうえで利用する
SWOT分析に限らず世の中のフレームワークにおいて、すべてを満たす完璧な分析手法はありません。
SWOT分析にもメリットとデメリットがあり、それを理解した上で活用するかどうかを判断しましょう。
SWOT分析のメリット
自社の商品やサービスについて、内部環境と外部環境からそれぞれ機会と脅威に分けることで、全体の状況を俯瞰して捉えられる点は大きなメリットになります。
各項目別にさらに深堀りしたり議論を行うことで、より事業への理解が深まり、メンバー間の共通認識や課題感の共有もできます。
SWOT分析のデメリット
強みでもあり弱みでもあるという微妙なラインをどう分類するか難しいケースもあります。
例えばモデルチェンジを控えたクルマについて、内外装のデザインを変更しないという案が出たとします。
デザインの流行や技術革新が進んでいることを考えれば「弱み」になりますが、今使っているユーザーが現状に満足していて変更したくないのであれば「強み」と捉えられます。
内部環境を「強み」と「弱み」に分類する際には、中間という考え方は持つことができず、判断しにくいものでも必ずどちらかに分類しなければなりません。これによって最悪の場合、誤った戦略に繋がってしまうことも考えられます。
こういった点はデメリットといえるかもしれません。
まとめ
今回はフレームワークの中でも特に有名なSWOT分析についてご説明しました。
考え方は非常にシンプルで、応用のしやすさもSWOT分析の利点と言えます。
実際に使ったことがない方は、戦略立案や改善をすすめるタイミングで、SWOT分析の利用を検討してみてはいかがでしょうか。
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最後までご覧になっていただき、ありがとうございました。