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Marketing columnマーケティングコラム

22.02.15

不動産

「RoomPa」に学ぶ!新しい「人」を打ち出すマーケティング

賃貸物件の仲介サービス「RoomPa(ルムパ)」が好調です。
昨年2月のスタートにも関わらず、たった7カ月で利用者は6,000人を突破したとか。ライバルが多い業界にも関わらず、短期間でRoomPaが結果を出すことができたのは、物件をあえて打ち出さないというマーケティング手法にあったのではないか?と考えています。
 

物件の掲載がないシンプルすぎる公式HP

RoomPaの特徴が最も表れているのは公式HPです。不動産仲介業のHPというと、取扱い物件の外観や間取り図が紹介されているものをイメージしがちですが、RoomPaのHPには、物件の紹介は一切ありません。あるのは、QRコードを表示する「おすすめのエージェントから探す」というボタンだけ。スムーズにLINEの友だち登録をうながす仕組みです。

その後は「コンシェルジュ」と呼ばれる担当者と、LINEによる会話を重ねれることで、希望に沿った物件を紹介してもらえるのですが、非対面接客へのスムーズな誘導が見事。コンシェルジュの質には自信を持っているようで、気に入らない場合、何度でも交代が可能なシステムになっています。
 

公式TikTokで目立っている「お姉さん」

つまり物件ではなく非対面接客で「コンシェルジュ=人」を打ち出しているのですが、人に重点を置くスタイルはTikTokでのマーケティングでも徹底されています。

RoomPa公式TikTokの名前は「RoomPaのお姉さん(amufi_roompa)」、担当の女性が物件を紹介していくのですが、まあキャラクターの立ち方が凄い。紹介されている物件よりも、RoomPaのお姉さんの声や仕草が気になる!という方も多いことでしょう。 結果8万8,000人のフォロワーを獲得しています。

一方で従来の不動産業界らしいスタイルを打ち出しているのは、公式Instagram(roompa__)です。写真と動画の両方が掲載されていますが、物件紹介に徹しており、件のお姉さんは登場しません。そして、こちらも良く作られているのですがフォロワー数は2万7,000人、TikTokには及ばない結果となっているのです。
 

まとめ

RoomPaが成功している理由は、従来の不動産業界にはない人を前面に押し出す営業・マーケティングのスタイルです。それでいて実際には「顔は合わせない」というのが新しさ。コンシェルジュとは非対面接客ですし、RoomPaのお姉さんに至っては接客ですらありません。

人を全面に打ち出すマーケティング自体は、決して新しいものではありません。しかしRoomPaの打ち出し方は、実に新しいと感じるのです。

参照元:RoomPa公式HP(https://www.roompa.amufi.net/)、公式TikTok(https://www.tiktok.com/@amufi_roompa)、公式Instagram(https://www.instagram.com/roompa__/

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