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Marketing columnマーケティングコラム

22.12.31

不動産

建築プレゼンテーションの作り方 プレゼンボードの参考例も紹介します

建築やインテリアデザインに携わる会社員にとって、提案をわかりやすく示すことができる建築プレゼンテーションボードは、重要な表現手段のひとつです。

建築プレゼンテーショボードは、文字や数字だけではなく、写真やパースを用いて表現するため、ユーザーやクライアントは提案をイメージしやすくなり、商談を進めやすくなります。

この記事では、仕事やコンペで役立つ、建築プレゼンテーションボードの作り方とクオリティを高めるポイント、デザインの参考になるサイトをご紹介します。

全国600社以上の工務店・ハウスメーカー・住宅会社様の「Webでの集客アップ」のお手伝いをしている株式会社新大陸が執筆しています。

木野 裕也

プロデューサー・コンサルティング営業

木野 裕也

Webマーケター集団・新大陸の営業部門を率いる 実力派プロデューサー。 取引先の1社1社にオンリーワンのマーケティングを提案。 最前線で得る業界動向情報を武器に、 のべ200社を超えるクライアントに新たな道を拓いている。 また、Web集客や競合差別化戦略、AI活用術、営業戦略など多岐にわたるテーマでセミナー講演やコンサルティング相談を行う。大手メーカーや各種団体、地方中小企業など様々なクライアントから依頼されており、年間40~50回のセミナー実績と年間400件のコンサルティング実績があります。

建築プレゼンテーションボードとは

建築プレゼンテーションとは、プレゼンテーションボード、プレボとも呼ばれ、建築物のデザインやコンセプトイメージをわかりやすく伝えるために使われる表現手段です。

ボードには、手書きやCGで作成した建築物の外観や間取りとその説明を掲載することで、ユーザーやクライアントに対して、住宅の魅力を視覚的に訴えることができます。

視覚的なわかりやすさが求められる建築プレゼンテーションボードは、キャッチコピーのインパクトや文章力に加え、文字のフォントや大きさ、グラフの配置場所などでも、見やすさに違いがでます。

建築プレゼンテーションボードを作る上で、押さえておきたいポイントについては、後章で詳しくご紹介します。

建築プレゼンテーションボードの作り方

建築プレゼンテーションボードを実際に作成するにあたって、どのように構成を考えて作業を進めて行けば良いのかわからない、という方は少なくないと思います。

作成に取り掛かる前に、正しい考え方と手順を覚えておくことで、作業を効率よく進めることができます。

ここからは、建築プレゼンテーションボードを作成する具体的な方法について、順を追ってご説明します。

1.伝えたいテーマ・コンセプトを決める

プレゼンテーションで大切なことは、自分がアピールしたいことを訴えるのではなく、訴求相手のお客さまやクライアントが魅力を感じられる、具体的な利点・メリットを伝えることです。

たとえ見やすい資料であっても、提案を受ける相手が魅力を感じられなければ、そのプレゼンテーションは失敗と見なされます。

そのため、建築プレゼンテーションボードの作成にあたっては、毎回これは誰のための何を伝えるべきプレゼンなのか、目的(ゴール)を明確化して、テーマやコンセプトを決めることが重要です。

2.ターゲット選定・リサーチ

マーケティングのターゲット選定とリサーチでは、「どんな人に」ではなく、「誰に」を意識することが大切です。

例えば、20代男性といっても、学生、社会人、独身、既婚、など属性はさまざまで、また属性が違えば当然ニーズも異なるはずです。

具体的なターゲットを選定してリサーチするには、属性・課題・価値観などで細分化して、対象者を絞る必要があります。

ターゲットを絞って、狙って訴求することができれば、提案の説得力は増して、ターゲットに響く、結果につながるマーケティングを行うことができます。

3.構成を作る・資料作成

ターゲットを絞って十分な情報収集ができたら、次にプレゼンテーションの構成を練る作業に進みます。

構成を組み立てる際は、提案する建築物にPREP法を当てはめることで、情報がきれいに整理された、見やすい建築プレゼンテーションボードに仕上がります。

PREP法とは、「結論(Point)→理由(Reason)→具体例(Example)→結論(Point)」のことで、建築プレゼンテーションにおいても、この手法は有効です。

この段階で、不足している資料や情報も見えてくるため、まとめて準備しておきましょう。

4.全体を整える

建築プレゼンテーションボードに必要になる、情報や構成、資料がすべて揃ったら、いよいよボードの作成に取りかかります。

実際に作成を進めていくと、構成の段階で気づかなかった問題点や追加すべき項目などが浮き彫りになる場合もあるため、その際は全体のバランスを見ながら、構成を整えていきましょう。

建築プレゼンテーションボード作りでは、Zの法則や補助線の活用など、押さえるべきポイントがいくつか存在しているため、下記で詳しくご紹介します。

建築プレゼンテーションボードを作るポイント

ビジネスの場において、建築プレゼンテーションボードは、提案をわかりやすく伝えることのできる重要な表現手段のひとつです。

ただし、適切なレイアウトや配置のポイントを押さえずに、間違った方法でボードを作ってしまうと、プレゼンテーションの効果が薄れてしまいます。

そこで、ここからは建築プレゼンテーションボードを作成するにあたり、押さえておきたい7つのポイントについて、詳しくご紹介します。

結論ファースト

結論ファーストとは、その名称のとおり結論を会話の先頭に持ってくることで、物事をわかりやすく伝える手法です。

結論から最初に話すことで、論理的に要点を伝えることができるため、特にビジネスシーンで好まれています。話の結論はお客様やクライアントが最も知りたい情報のため、先頭に持ってくることで、これから行うプレゼンテーションの目的を明確にすることができます。

プレゼンテーションボードの作成においても1枚ごとに伝えたいメッセージがあるためあり、ひと目で結論がわかること、その次に補足となる情報を伝えることが出来ることが理想です。

メイン素材を基準に、補助線を引く

メイン素材を基準にして補助線(グリッド)を引くことで、ボード全体に統一感が生まれて、まとまりのある仕上がりとなります。

具体的には、メイン素材を選定する→メイン素材を配置する→メイン素材を基準として補助線(グリッド)を引く→補助線に沿って他の素材を配置する、という手順です。

補助線は情報の位置関係が明確になる効果もあるため、資料の配置作業もやりやすくなり、効率良く作成を進めることができます。

スライドサイズは最初に要確認

建築プレゼンテーションボードに配置するスライドサイズを間違えると、元データの再作成や再印刷が必要になるなど、大幅な時間のロストにつながります。

構成作りの段階から、サイズに間違いはないか、レイアウトに違和感はないかなど、問題の洗い出しをしっかりと行うことで、ミスを事前に防ぐことができます。

Zの法則を意識する

重要なメッセージはシートの左上から右下に配置する手法をZの法則と呼びます。

人間の目が対象物の全体を把握する場合、まるでアルファベットの「Z」のように、左上→右上→左下→右下の順番で視線を動かすと言われています。

この導線上に最も伝えたい情報を配置することで、視覚的にも説得力のある建築プレゼンテーションボードに仕上がります。

Zの法則と呼ばれるこの法則は、チラシなどの紙媒体、ホームページデザイン、自販機などに広く使われています。

グラフは左、説明は右

プレゼンテーションに使われる資料には、「左グラフ、右説明(メッセージ)」という鉄則が存在します。

世の中のビジネスシーンの資料は、往々にしてこの法則に沿って作られているため、建築プレゼンテーションボードでいきなり左右逆のグラフにすると、見慣れていない配置は見る側の混乱を招き、理解するまでに時間を要してしまいます。

お客様やクライアントの説得において少しの違和感が結果を左右することもあるためあり、読み手の見やすさまで気を配ることが重要です。

フォントや文字サイズを統一する

建築プレゼンテーションボードで使用する文字サイズは、すべて統一させることで、まとまりのある見栄えの良い印象に仕上がります。

フォントも同様に、資料内で種類の異なるフォントが入り交じると、まとまりが無くなり、理解を妨げる要因となるため、フォントは統一するのが一般的です。

余計な装飾・デザインを使わない

ビジネスシーンにおけるプレゼンテーション資料や提案書の場合、装飾を多用してしまうと伝えたいメッセージがぼやけてしまう場合があります。

資料内で使われる装飾や枠線、色などのデザインには、すべて意味と意図を明確に持たせるようにしましょう。

個性や要素を加えるために、なんとなく装飾する必要はなく、不必要な要素を取り除くことを意識すると、資料内のメッセージをより引き立てることができます。

デザインの参考になるサイト

見やすくわかりやすい建築プレゼンテーションボードを作りたいと思っていても、未経験でいきなり洗練されたデザインを生み出すことは難しいでしょう。

資料づくりの実力を付けるには、やはり最初は上手な人が作った資料を真似することが、上達への近道です。

ここからは、建築プレゼンテーションボードを作成するにあたり、デザインの参考になる4つのサイトをご紹介します。

ピンタレスト

Pinterest(ピンタレスト)とは、WebサイトやSNS、またはピンタレストで公開されている画像を探して、自分専用のボードにまとめられる、画像収集サービスです。

ピンタレストには、建築プレゼンテーションボードも多数掲載されており、資料づくりの参考に欠かせないサイトといえます。

画像はボードに保存してまとめて管理できる他、ダウンロードも可能なため、参考になった資料は後から見返せるように、どちらかに保存しておくと良いでしょう。
参考:https://www.pinterest.jp/search/pins/?q=%E5%BB%BA%E7%AF%89%E3%83%97%E3%83%AC%E3%82%BC%E3%83%B3%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%83%89&rs=typed

ヒューリック学生アイデアコンペ

ヒューリック株式会社が2013年から主催している、ヒューリック学生アイデアコンペの公式サイトでは、過去10回分の応募作品を閲覧することが可能です。

毎年の最優秀作品はもちろん、優秀作品、入賞作品を、PDF形式で公開しています。

学生向けのアイデアコンペですが、クオリティが高く、参考になる作品も豊富なため、一度目を通してみることをおすすめします。
参考:https://www.hulic.co.jp/compe/result.html

キルコス国際建築設計コンペティション

プロ・アマ問わず参加することができる、キルコス国際建築設計コンペティションの公式サイトでは、応募作品すべてのプレゼンテーションボードを閲覧できます。

応募件数が非常に多いコンペティションであるため、雰囲気や作りの違うさまざまな資料を見ることができます。

審査結果も公表されているため、どのような作品や資料が審査員から評価されるのか、確認できる点も魅力です。
参考:http://www.circos.jp/2016/works.html

ダイワハウスコンペティション

ダイワハウスコンペティションの公式サイトでは、毎年の受賞作品を閲覧できる他、作品の説明も詳細に確認することができます。

受賞作品に対する審査員一人ひとりの評価コメントも掲載されているため、どのような所が評価された作品なのか、しっかりと確認できる点も魅力です。

審査会の様子はYouTubuで配信されているため、資料づくりだけではなく、プレゼンテーションの参考にすることもできます。
参考:https://www.daiwahouse.co.jp/compe/17th/result2.html

まとめ

この記事では、仕事やコンペで役立つ、建築プレゼンテーションボードの作り方とクオリティを高めるポイント、デザインの参考になるサイトについて、ご紹介しました。

建築プレゼンテーションボードは見栄えも大切ではありますが、最も重要なことは資料の内容が読み手に伝わり興味・関心を持たれるかどうかです。

提案に説得力を持たせるためには、配置やレイアウトのポイントを押さえて、お客様やクライアントにとって、わかりやすい構成にすることが重要です。

プレゼンテーション能力を強化したいという方は、まずは理想に近い作品を模範することから始め、自分らしいスタイルを見つけていくことをおすすめします。

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